忙しく働いてくれる臓器「肝臓」をいたわる

── からだの奥で起きていること

肝臓は、500以上の仕事を同時に抱えている臓器で
働き者で、黙りがち”な臓器。
静かに解毒し、代謝し、血糖を守り、ホルモンを整え、淡々と働き続けてくれています。

でも、肝臓は 疲れを「痛み」で知らせてくれないので、
気づかないうちに負担が蓄積してしまいがち

たくさんの役割を担い、負荷のかかるところ。
個人差はありますが、施術の中でも「肝」の反応が強い方は多く、
私自身、“不要な気”が滞りやすい場所として意識して整えています。


東洋医学では、肝は「気の巡り」を司る

東洋医学の世界では、肝は疏泄(そせつ)を担い、“気”の流れを整える。

と言われます。

簡単に言うと、
肝臓の働きがスムーズなときは「巡りが良く、感情も軽い」
逆に、疲れていると “不要な気”がたまり、流れなくなると考えられています。

この“不要な気”は、東洋医学では「鬱(うつ)」「結(けつ)」とも表現され、

・イライラ

・焦り

・自分を責める思考

・呼吸の浅さ

・眠りが浅い

といった形で現れることがあります。

男性と女性で「肝に溜まりやすいもの」も違うといわれています

男性:責任、プレッシャー、怒り、抱え込み

女性:我慢、自己否定、役割疲れ、気遣いすぎ

どちらが悪いという話ではなく、
その人の性格や暮らしの中で、知らないうちにたまっていき

気持ちのクセは、からだにも影響があります。

肝臓の働きは、目に見えている以上に大きい

・食べたもの(糖・脂質・タンパク質)を “使える形” に整える

・アルコールや添加物などの解毒

・使い終わったホルモンの処理

・血糖値を安定させる

・胆汁を作り、脂肪の消化をサポート

お客様とのお話のなかでも、肝臓というと、=アルコールと考えられる方が多いように思うのですが、

意外と知られてないのが、
「ホルモンを処理する“最後の場所”が肝臓だということ」

PMSや更年期など、気持ちの波が大きい時期に肝臓が疲れていると、

・情緒が乱れやすい

・夜中に目が覚める

・考えすぎてしまう

という流れにつながりやすくなります。

お客様からよく伺うお悩みです。

「不要な気」を流し、肝臓を休ませる3つの習慣

今日からできる、とてもシンプルな方法だけ

① 夜、スマホを早めに閉じる

ブルーライトは自律神経に刺激を与え、肝の修復を妨げます。
22時以降は“おやすみモード”に

② 温かい飲み物を一杯

白湯・ノンカフェインのお茶など。
胃腸→肝→胆の流れがやさしく動きます。

③ 深くゆっくり吐く

呼吸は肝臓の“開放スイッチ”。
吐く息を長くするだけで、不要な気が抜けていきます。


続けられることから、ひとつだけでも。

食のケアは“負担をかけない選び方”が大切

肝臓は、食べたものを“使える形”に整える(代謝)場所なので、
食べるものの質が、負担のかかり方に直結します。

  • シンプルな調味料を選ぶ
  • 加工の少ないものを取り入れる
  • 温かい食事を中心にする

糖質の摂りすぎや質の悪い油は、肝臓にとって負担の大きい素材 になります。

こうした“小さな選択”が、肝臓にとっての休息になり

腸内環境が整うと、肝臓に送られる“不要なもの”が減るため、
自然と肝が軽くなるのです。


“軽い方を選ぶ”——意識したいですね。